本学大学院生が「亚博足彩7(2025)年度北海道植物学会講演会及び総会」において優秀ポスター発表賞を受賞
12月9日(火)、北海道大学農学部(札幌市)で開催された「亚博足彩7(2025)年度北海道植物学会講演会及び総会」において、本学大学院生の市川晴雪さん(博士後期課程 共創工学専攻2年、指導教員:陽川憲准教授)が、優秀ポスター発表賞を受賞しました。
市川さんは、「PKS1が調節するシロイヌナズナ地上部の光環境に応じた主根の伸長抑制機構」という題目で発表を行いました。
自然環境下において、地面の下で成長する植物の根は、光に露出すると早く成長することが知られていますが、その理由はこれまで分かっていませんでした。市川さんは今回の発表で、自作した根のみを遮光可能にする装置の利用を通じて、根の伸長に影響を及ぼす光波長と、制御に関わるタンパク質の特定を報告しました。
この研究により、根に直接当たる光が根の伸長速度を増加させるだけでなく、葉に当たる光が遠く離れた土壌中の根の成長を抑制する要因になることが明らかになりました。
これは今後、光の当たる地上部と、光の届かない根部の間での相互作用を研究する上で重要な発表となりうることが高く評価され、今回の受賞に至りました。
受賞表題:「PKS1が調節するシロイヌナズナ地上部の光環境に応じた主根の伸長抑制機構」

